LPガス発電機の特長
LPガスとは
LPガスは液化石油ガスの略称で、排出ガスもクリーンなエネルギーです。LPガス(LPG)とは、Liquefied(液化)Petroleum(石油)Gas(ガス)の頭文字をとった液化石油ガスの略称で、プロパンとブタンを主成分とする炭素と水素の化合物です。

LPガスが選ばれる理由
LPガスは、全国のおよそ半分にあたる2,500万世帯の家庭で使われている他、その可搬性を活かし島嶼部や山間部などの地域においても重要なエネルギー源として使われています。東日本大震災時に、ライフラインを失った被災地で、LPガスが重要な働きをしました。LPガスは化石エネルギー(石油・石炭・天然ガス・LPガス)の中でも天然ガスとともにCO2排出量が少なく、燃焼時の排出ガスも極めてクリーンなエネルギーです。
ディーゼル発電機との違い
LPガス発電機はクリーンで、燃料の劣化も殆どありません。ディーゼル発電機は燃料に軽油や重油を使います。起動時に黒煙が排出され健康被害を引き起こす要因となります。また軽油や重油は放置しておくと劣化し燃料として使用できなくなります。一方、ガス発電機は黒煙を排出しないクリーンな発電機です。燃料もガスなので劣化が殆ど無く、非常時の備えとしては画期的な発電機です。

LPガス発電機とディーゼル発電機の排気について
ディーゼル発電機 | LPガス発電機 | |
排気 | ⿊煙 | 無⾊透明 |
ノックス(Nox) | 多い | 少ない |
コバルト(Co) | 多い | 少ない |
炭化⽔素(HC) | 多い | 少ない |
粒⼦状汚染物質(PM) | 多い | 少ない |
硫⻩酸化物(SOx) | 多い | 発生しない |
※同条件化において稼動した場合の比較です。
- ・ノックス【NOx 】〔nitrogen oxides〕一酸化窒素(NO)・二酸化窒素(NO2)など窒素酸化物の総称。自動車の排ガスや工場設備などから発生し,大気汚染の原因となる。窒素酸化物。
- ・コバルト(Co)コバルト(Cobalt)は、元素記号Co で表され、原子番号は27、原子量は約58.93、比重は8.9(g/cc)である。灰白色の金属で、鉄族に属する。延性があり強磁性を示す。
- ・HC 炭化水素。炭素と水素の化合物の総称。エンジンの排気中に含まれているHC(炭化水素)は、未燃焼燃料がほとんどで、高空でこれとNOx(窒素酸化物)とが太陽の紫外線で光学反応を起こし、過酸化物をつくる。HCは光化学スモッグの原因である。
- ・粒子状汚染物質〔particulate matter〕大気汚染物質のうち,粒子状のもの。燃料の不完全燃焼によって生じる炭素や炭化水素類,ブレーキ材(石綿など)やスパイク-タイヤによるアスファルトの粉塵など。
- ・ソックス【SOx 】〔sulfur oxides〕一酸化硫黄(SO)・二酸化硫黄(SO2)など硫黄酸化物の総称。大気汚染の原因となる。硫黄酸化物。